二次標準サーミスター 5610/5611/5611T/5665

サーミスターのシースの材質は用途に合わせてお選びいただくことができます。メタル・シースに加えて、テフロンおよびシリコン・コートのフレキシブルタイプのサーミスターもご提供しており、これらは先端部分が小さく、メタル・シースが届かないところでも測定することが可能です。

テフロン・コート・サーミスター
5611Tはテフロン・コートで、特に幅広い用途にご利用いただけるサーミスターです。先端の直径はわずか3 mmで、テフロンでコーティングされているためほとんどの液体の浸入を防ぎ、バイオメディカルを含む幅広い分野での温度測定に大変便利です。約6 mも浸没させることができるうえ、手でボールのように丸めることができるほど、大変柔らかく作られています。

5611Tの先端の感温部はマイラー樹脂でコーティングされた上からテフロンでコーティングされています。テフロン絶縁ケーブルのあたりまでテフロン・コーティングされており、これにより防湿シールを形成しています。

ステンレス・シース・サーミスター
ステンレス・シースのサーミスターには浸没型の5610-6および5610-9と、完全浸没型の5665があります。このタイプは気体、液体、土壌の温度測定に最適です

シリコン・コート・サーミスター
5611Aは感温部の直径がわずか1.5 mmと、フルークの二次参照標準サーミスターでは最小で、狭い場所でも測定することができます。また、応答が速く、シースは柔軟性があり、シリコンでコーティングされているため、様々なアプリケーションでお使いいただけます。但し、シリコン・オイルを使用するアプリケーションでは、サーミスターに損傷を与える恐れがあるため、使用を避けてください。

高性能
フルークの二次参照標準サーミスターはどれも、直径が小さく、感温素子も小さいため、PRTほど浸没させる必要がなく、ステムの影響による誤差を取り除くことができます。自己加熱は通常ごくわずかで、特に気体温度の測定に適しています。また、サイズが小さいため応答時間が短く、測定をより素早く行うことができます。

サーミスターはPRTよりも力学的な衝撃の影響を受けにくいため、頻繁に持ち運ぶような場合に有効です。結果的に、現場ではPRTよりも正確な測定が可能かもしれません。

さらに、ベース抵抗および感度係数が大きいため高精度な読み取りが可能で、優れた分解能と精度を低コストで得ることができます。これらのサーミスターの抵抗は全て負の温度係数を持ちます（NTC）。

温度指示計器
サーミスターはすぐに使用できる状態でお手元に届けられます。各サーミスターは1504 ツイナー・サーモメーター、1523/1524 ハンドヘルド・サーモメーター、1529 チャブE4サーモメーター、1560 ブラック・スタック・サーモメーター、1594A/1595Aスーパー・サーモメー
ターなどのフルークの温度指示計器と組み合わせて正確な測定を行っていただけます

正確な測定をご希望でしたら2563 標準サーミスター・モジュールや1594A/1595A スーパー・サーモメーターと、可搬性が必要でしたらハンドヘルド・サーモメーターと合わせてご使用ください。

校正確度
これらの二次標準サーミスターは確度±0.01 ℃、温度レンジは0 ℃ ～ 100 ℃をカバーしています。また、NISTトレーサブル校正および、0.1 ℃ごとの温度・抵抗値の表（0.0001 ℃に補間可能）が標準で付属しています。オプションで、サーミスター単体または温度指示計器と組み合わせたシステムとして、NVLAP認定校正を追加することもできます。

この価格でこれだけの精度を持ったサーミスターは他になく、一度お試しいただく価値のある製品です。