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湿度校正
湿度校正とは
湿度は、それにさらされる空気および物質のさまざまな性質に影響を与えます。結露、腐食、カビ、変形、損傷の防止が必要な環境では、湿度の測定を常時行うことがきわめて重要です。たとえば、食品、製薬、化学、燃料、木材、繊維、製紙などの製造や流通に関わる現場では、湿度をモニターしなければなりません。美術館、ギャラリー、データ・センター、病院、研究所、半導体工場などでも、湿度の測定は欠かせません。
湿度を測定するセンサーは、常に仕様どおりの性能が保たれるように、定期的に校正を行う必要があります。通常、校正には、湿度校正器と呼ばれる装置が使用されます。
ほとんどの湿度校正器は、次の 2 種類のいずれかの方法に基づいています。フロー混合式の校正器では、分流法により湿度の制御を行います。この方式では、湿度発生器に乾燥気体が取り込まれ、2 つのフローに分離されます。1 つのフローは水蒸気によって、部分的または完全に飽和した状態にあり、目的の湿度設定値に達するまで、もう 1 つのフローと混合されます。湿度は、加湿気体の湿度と混合比によって変化します。試験チャンバーには大容量の送風装備されており、温度と湿度を均質な状態に保ちます。
二圧力法の発生器には、2 つのチャンバーがあります。1 つ目のチャンバーは飽和槽と呼ばれる高圧のチャンバーで、水蒸気で飽和した気体が含まれています。飽和槽から 、試験槽と呼ばれる 2 つ目のチャンバーに気体が送られます。試験槽は、低圧の状態にあります。気体は試験槽に送られると、圧力が低下するため、その相対湿度も低下します。
分流法の校正器は、通常、二圧力法の校正器よりも高速であり、さらに小型であるため、研究室やオンサイトでの校正作業により適しているといえます。
ソリューションの選択
湿度を測定する場合、信頼性と精度が優れているだけでなく、手軽で使いやすい製品がソリューションとなるはずです。湿度だけでなく温度をモニターする機能を備えていたり、大気圧と湿度を測定できる場合には、複数の計測器を使用して、1 つのソリューションを構築できます。あるいは、複数の場所で湿度をモニターする必要があるのでしょうか?もしそうなら、複数の計測器をネットワークに接続し、1 台のコンピュータでデータの解析を行えれば効率的です。
他にも、統計値とグラフの両方のリアルタイムにデータを表示する機能などが考えられます。遠くからでもモニターできるフロント・パネルや、データをスプレッドシートにエクスポートして解析する機能なども便利です。
湿度校正では、湿度発生の安定性と均一性が継続的に維持できる、信頼性に優れたソリューションを選択する必要があります。性能面では、湿度計校正の品質に影響する要素が主に 2 つあります。まず、校正器が安定するまでの早さに注目してください。このことは、校正を開始するまでに、どの程度の待ち時間が必要かは、校正作業にそのものに影響するためです。
測定できる湿度レンジ全体にわたって校正することはたいへん重要です。ポータブル湿度計を用い、現場で 1 ポイントのみのチェックを行うこともできますが、効果は限られています。ポータブル測定器で校正を行う場合は、さまざまな条件を注意深く管理する必要があります。プローブと環境の温度の違い、作業者の体温からの影響、さらに呼気に含まれる水分なども、湿度測定の誤差に影響します。さらに、1 ポイントのみの校正では、環境条件が変わると、測定値が許容値を外れてしまう可能性があります。
作業量や校正を行う場所についても考慮しなければなりません。作業を行うのは、主に校正室などの管理された環境で行うのか?オンサイトの現場校正なのか?あるいは、その両方でしょうか?校正の作業がさまざまな環境で行われる場合、どの場所でも使用できる 1 つのソリューションが用意できれば、装置のコストを節約できるだけでなく、作業者も環境ごとに別の計測器の使い方を習得する手間が省けます。
校正のために必要な作業量も重要です。同時に使用できるセンサーが 1 つだけという装置もあれば、複数のプローブを同時に校正できるものもあります。
購入の検討に当たって、常に事後サービスやサポートについても考慮する必要があります。そのため、製品だけでなく、その製造メーカーそのものにも注目する必要があります。今後も高い競争力を維持するためには、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。
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